2月15日の日経の記事でバフェットが保有するIBM株の9割強を売却していたことが報道されました。
以下は日本経済新聞からの引用です。
「バフェット氏、IBM株を9割強売却 10~12月期 アップル株は買い増す」
米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、2017年10~12月期に保有するIBM株の9割強を売却していたことがわかった。14日に米証券取引委員会(SEC)に提出した17年12月末の保有有価証券報告書で明らかになった。バフェット氏は11年に初めてIBM株に投資したが、6年あまりでほぼ手じまったことになる。
IBMは17年10~12月期決算で約6年ぶりの増収に転じたものの、成長分野と期待される人工知能(AI)やクラウド事業がけん引する成長路線を描けずにいる。17年12月末時点のバークシャーの保有株数は204万株と9月末の3702万株から9割強、金額にして50億5762万ドル減らした。16年12月末には8123万株を保有していたが、17年に保有株のほとんどを売却したことになる。主要な株価指数が大幅高となったなか、17年のIBM株は7%強下げていた。
バークシャーは不正営業の発覚などの不祥事に見舞われた米銀大手のウェルズ・ファーゴの保有株数も600万株減らし、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)も1000万株削減した。
一方、後発医薬品の世界最大手であるイスラエルのテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズを新たに1887万株取得。アップル株も3124万株増やし、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンやUSバンコープといった銀行株の保有も増やした。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL15H0Z_V10C18A2000000/
幸いにも筆者はIBM株を保有しておりませんので、特に影響はありませんでした。
この報道がされた後の、15日・16日でも大きな変動は特に見られませんでた。
バフェットがIBM株を売却した真意は分かり兼ねますが、
その一つには、「ワトソン」の苦戦と将来性に陰りがあるからだと感じています。
競争が激化しているAI分野で、
先行しているグーグル、マイクロソフト、アップル等は莫大な投資をし、かつ優秀な人材を引きつけ覇権争いをしています。
そんな中で、IBMのワトソンがどれだけ業界に対する影響力を持つことができるのか。
それが疑問です。
ForbesではアナリストがAI分野でのIBMの敗北を予測していることも伝えられています。
「ワトソンで苦戦のIBMが狙う「AIでの反撃」 MITに260億円を出資」
IBMが今後10年、20年、30年以上に渡って、業績を拡大し続けていくイメージが私もどうしても持てません。
今回のバフェットの報道は完全に他人事で見ておりましたが、今後も私がIBM株を保有することはないと思います。