ハワード・マークス氏の著書「投資で一番大切な20の教え」を読みました。
ハワード・マークス氏はオークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者です。
有名なバフェット氏が、バークシャーハザウェイの株主総会で、本書を配布したというのは有名な話です。
それでは、主要ポイントです。
主要ポイント
・非効率性は素晴らしい投資パフォーマンスの必要条件。
・投資の世界でもっとも重要な学問は会計学でも経済学でもなく、心理学である。
・将来の価格変動は、投資したいと思う人がこの先増えるか減るかで決まる。
・投資をひとことで言い表すとすれば、「未来に対処すること」である。
・「リスク」とは何よりもまず、資金を失う可能性のことである。
・要するに、人はいつも未来が過去と同じなるようになると見込み、変化が生じる可能性を軽視するのだ。
・投資リスクは、最もリスクがないと思われているところで最も高くなっている。
・誰もが高リスクと考えている資産の価格はたいてい、不人気のせいでまったく危険ではない水準まで低下する。否定的な見方が広がれば、それは最もリスクの低い資産になりうる。価格に楽観的な材料が何ひとつ織り込まれていないからだ。
・すぐれた投資家はリターンを生み出す能力と少なくとも同じぐらい、リスクをコントロールする能力を持っているという点で卓越している。
・ほとんどすべてのものにはサイクルがある。
・強気相場の三段階のプロセス。
- ①先見の明がある一握りの人が、状況が良くなると考え始める
- ②次に、多くの投資家が実際に状況が良くなっていることに気づく
- ③最後に、すべての人が状況が永遠に良くなり続けると思い込む
・賢明な人が最初にやること、それは愚か者が最後にやること
・振り子は一端に向かって揺れつづけたり、一端にずっととどまったりすることはできない。
・実際の振り子のように、投資家心理が極端な方向に振れると、反対側への揺り戻しを後押しするエネルギーが生じる。
・自己欺瞞ほど安易な道はない。そうあって欲しいと願うことを真実だと思い込めるのだから。
・究極的に最も儲かる投資行動は、文字通り「逆張り」することだ。周りがみな売っているときに買い、周りがみな売っているとくに売るのである。
・損失を回避することが自ずと全体の収益率を高める。
・前述したように、投資とはまさしく「未来に対処すること」だ。投資を行うには、未来の状況がどうなるのか、という点について見通しを持っていなければならない。
・投資を成功させるためのカギは観察と学習にある。
・資金調達が容易すぎると、カネは間違ったところへと流入する。
・投資可能な資金の需給バランスや投資意欲がどうなっているのか、身の回りにつねに注意を向けよ。
・投資家は、買いを検討している資産にどれだけの本質的価値があるのか、しっかりと把握しなければならない。
所感
本書はいわゆる、読んですぐに儲かるものではありません。
がゆえに、時間がたっても変わらない原理原則が書かれており、今後も何度も読みたい名著です。
ハワード・マークス氏の他の著書も読んでみたいと思います。
p.s.
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銘柄選びの参考になりますよ。
p.p.s
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