【書評】人口から読む日本の歴史/鬼頭宏氏を読了!

投稿日:2020年5月5日 更新日:

鬼頭宏氏の著書「人口から読む日本の歴史」を読みました。

日本の人口が2050年には約9,500万人に減少すると推測されている中、今後どのような未来が予測されるのか、そのために何を行う必要があるのか、という事を学ぶには非常にためになる本でした。

2000年の出版ですが、20年経った今でも非常に学びがあります。

なお、総務省の資料によると日本の人口推移は下記のように予測されています。

人口のピークは2004年12月時点で1億2,784万人(高齢化率19.6%)、2030年には1億1,522万人(高齢化率31.8%)、2050年には9,515万人(高齢化率39.6%)、と見込まれています。

※ https://www.soumu.go.jp/main_content/000273900.pdf より引用

それでは早速主要ポイントです。

主要ポイント

・人口増加はいつも順調だったわけではない。数世紀にわたって人口が増加し続けた時代がある一方、人口停滞ないし減少の世紀もあった。

・推計人口は、過去1万年に4つの波があった事を認める事ができる。第一は縄文時代の人口循環、第二は弥生時代に始まる波、第三は14〜15世紀に始まる波、そして最後は19世紀に始まり現代まで続く循環である。

・どのような文明にも支えられた人口成長にも始めと終わりがある。

・現代の人口循環は、過去の3つの波と同様に様々な構造変化をもたらした。それは私たちの生活の営み方や社会、家族に対する考え方を大きく転換させる力を持っていた。

・現代の人口学的特徴を要約すると、著しく長命になった事、そして出生数が少なくなった事につきる。

・人口は自然環境の変動によって影響を受けるとともに、文明システムの転換や国際関係の変化とも密接に関連していた。新しい文明システムの展開は、食糧生産力の向上と居住空間の拡大を通じて、社会の人口支持力を増大させる。

・現在進行している日本の出生率低下は、人口転換の最終局面を実現するプロセスではないかと考えている。

・人口停滞はそれぞれの文明システムが完成の域に達して、新しい制度や技術発展が困難になった時代に起きたのである。人口停滞は文明システムの成熟化にともなう現象であった。

・日本の課題は下記の3つ。

①簡素な豊かさの実現。そのためにはエネルギーと資源を再生可能エネルギーに転換させなければならない。

②少子化の受け入れと静止人口の実現。そのためには人口減少社会、超高齢化社会に適合したシステム、ライフ・スタイルの確率が必要とされる。

②-1.人口減少に適合した社会に再構成するには、人口の再配置は避けて通れない。社会の再編成、地域の再統合が進められなければならない。

②-2.性、年齢、障害、国籍、民族の違いによる差別を無くして、それぞれの立場で社会的貢献ができるように寛容な社会を形成しなければならない。

③公私、または官民の役割を明確にする事が必要。21世紀前半は新しい適合的なシステムを模索する時期となるである。あらゆる可能性が試されなければならない。

所感

鬼頭氏が主張する4つの人口の波は、下記の表に集約されます。

人口と文明システムが密接に関係していた事が、非常よく理解できました。

そして、現在の人口減少も日本にとって初めての事ではなく、過去も経験し、その度に乗り越えてきたという事を理解できました。

まさに今、私たちは社会の転換期を生きている。

新型コロナウイルスの影響で、学校の入学時期を9月にする、という案も出始めていますが、これも人口減少に伴い、社会システムが変革しようとしている減少の1つなのだと、腹落ちしましたね。

おすすめの1冊です。

p.s.

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