エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグルの3者による著書「1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」を読みました。
エリック・シュミットは、ご存知Google【ティッカー:GOOGL】の元CEOです。
本書はアップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ、グーグル共同創業者のラリー・ペイジ、そしてGoogle元CEOのエリック・シュミット等、シリコンバレーの巨人達を影で支えた、ビル・キャンベル氏の教えをまとめた本です。
ビル・キャンベル氏は、2016年にがんで亡くなっていますが、同氏がシリコンバレーに残した教えを絶やさ無いよう、執筆されたのが本書です。
それでは早速主要ポイントです。
主要ポイント
・マネジャーは肩書きがつくる。リーダーは人がつくる。
・オペレーショナルエクセレンス(現場の業務遂行力が競争上の優位性を持つレベルにまで高められている状態)の実現を第一に考えなくてはならない。
・人が全て。
・どんな会社の成功を支えるのも、人だ。
・マネジャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、(部下が持てるエネルギーを解放し、増幅できる)環境を生み出すべき。
・コミュニケーションが会社の命運を握る。
・チームメンバーの連帯感を生み出し、高めるために、旅の報告など仕事以外のプライベートな話題からスタッフミーティングを始めよ。
・コンセンサスは「クソくらえ」
・マネジャーの仕事は議論に決着をつけることと、部下をよりよい人間にすること。
・会社の存在意義は、プロダクトのビジョンを実現することにこそある。
・業務報告では「ハイライト(うまくいったことや満足できること)」と「ローライト(うまくいかなかったこと)」を含める。
・(取締役にふさわしい人は)会社のことを心から気にかけ、聡明で、事業に関する専門的知見を持ち、CEOに協力し支援したいと本心から思っている人物。
・最高のチームとは「心理的安全性が最も高いチーム」。その出発点となるのが、信頼である。
・ビルが求めたコーチャブルな資質とは、「正直さ」と「謙虚さ」、「あきらめず努力を厭わ無い姿勢」、「つねに学ぼうとする意欲」である。
・人はありのままの自分でいられるとき、そして全人格をかけて仕事をするとき、最もよい仕事ができる。
・誰が問題に当たっているのか?適切なチームが適所に配置されているか?彼らが成功するために、必要なものはそろっているか?
・ビルは4つの資質を人に求めた。「知性」「勤勉」「誠実」「グリット(打ちのめされても立ち上がり、再びトライする情熱と根気強さ)」
・大事なのはそれまでやってきたことでも、これからやろうとしていることでもなく、日々やっていること。
・人を大切にするには、人に関心を持たなくてはならない。プライベートな生活について尋ね、家族を理解し、大変なときには駆けつけよ。
・ビジョンは計算を超える。
・自分のために働いてくれた人や、自分がなんらかのかたちで助けた人のうち、優れたリーダーになった人は何人いるだろうと考える。それが自分の成功を測るものさしなのだ。
所感
シリコンバレー中のメンターであったビル・キャンベル氏。
氏が残した教えは、今でもシリコンバレーで受け継がれ、今後も引き継がれると思います。
本書を読んで感じた事は、ビル・キャンベル氏の「愛」です。
とにかく人を愛していた。
それは何も、相手がシリコンバレーの有名人だから、という理由ではありません。
相手が子供であれ、ビル・キャンベルは全力で立ち向かい、彼らの成長を心から応援していた。
その姿勢に感動を覚えました。
おすすめの1冊です。
p.s.
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